日本一周をするラッパー KZです。2007年ごろから音楽を始めて、今現在は全国ツアーを回りながら、その傍らで新婚旅行がてら日本一周をしています。
少しだけ本業で嬉しいことがあったので、音楽の話を。
この旅の合間をぬって、先日「THE F1RST TAKE FES」の Vol.3 に出演しました。10代の憧れである、CHEMISTRYさんと一緒になり、感無量でした。
さぁ、本題の旅の話に戻りまして。
さて、3ヶ月連続で、レビューを書かせていただきます。
アイテムはPACKABLE CAPになります。
日本一の山の麓でPACKABLE CAPを
今回は、富士山に登ります。
富士山は信仰と文化の根源であるという理由で、2013年に世界文化遺産(自然ではなく文化遺産なんです)に登録されました。
浮世絵や様々な俳句、短歌、文学に登場し、過去、何度か富士講と呼ばれる、富士山に登る大ブームが起きました。当たり前ですが、日本一の高さを誇りますし、日本三大霊峰の1つでもあって、日本人の精神的支柱と言える山です。
高速や新幹線からは何度も見上げてはいたのですが、登山日の前日に麓から見上げると、それは大きく、すそ野の広さが、他の山々とは段違いでした。
実は、このほんの数日前に日本2位の北岳に登りました。標高の差は600mぐらいなんですが、北岳は南アルプスの山脈であり、1人で立つ独立峰である富士山の存在感は比べるものがないほど圧倒的でした。
大きな樹木の根のように大地に食らいつき、その安定感は何があっても揺るがない。雄々しさの中に優しさがあり、それは悠久を経た老齢の大きな樹木を彷彿させました。ふと屋久島の縄文杉を思い出した。(あ、屋久島にて、レインウェアのレビューも書いておりますのでよければそちらも見てください!)
富士山は、現在5合目からが登山が通常です。なぜなら5合目までは道路が通って、アクセスがしやすいから。
ただ、自分はそんな大きな大きな富士山を登るにあたり、「1合目から登る」ことを自分に課しました。なぜかと言うと、富士山を味わい尽くすためです。
富士スバルライン(5合目までいける道路)は1964年に作られたわけで、富士山の歴史を鑑みれば、1合目から登る方がある種ベーシックといえます。
江戸時代の富士山大ブームから続く信仰や文化の道は、1合目から始まるんです。
と言うわけで、午前10時ごろに登頂の成功祈願に”北口本宮冨士浅間神社”と伺いました。1900年以上の歴史があり、登山者の多くがお参りをしてから、登頂を開始します。
境内には、樹齢1000年以上の大きなスギとヒノキがあり、本宮の左右に聳える、その大きな樹木はいかに富士山が霊峰であるかを感じさせました。
この先に待つ、自然の壮大さと悠久の流れにワクワクが隠しきれませんでした。
この時に初めてPACKABLE CAPを被ったのですが、最初に感じたことは高級感でした。
この手の帽子は安っぽいビニールを感じさせる素材が多いように思うのですか、PACKABLE CAPはつや消しのマットブラックな素材で、手触りも大変良くてリッチに感じました。
その上で無駄な重みはなく、コンパクトでした。縫製も丈夫そうで、見た目だけのアウトドア製品とは、やっぱり違うなと感心しました。
髪の毛の長い女性は後ろのバックルから結んだ髪の毛を出すことができるとのことで、奥さんに協力してもらってどんな感じか撮影をしました。山登りはそこまで激しく体動かす事は無いんですが、ランニングなどではものすごく役に立つと思いました。
いざ、1合目へ、汗だくになる
1合目のスタートである馬返しに到着し、登山準備を済ませ、アタック開始です。馬返しは江戸時代、ここより先が徒歩になり乗ってきた馬を送り返す場所であるので、その名前がついたと言われております。
さぁ、ゆっくりと馬返しから1合目に向かいます。
5合目までは、森林限界より下なので、富士山の豊かな森を進みます。
独立峰のため、海から水分を含んだ風がそして、各合目にはお茶屋さんの名残や、神社の名残が存在し、富士山がいかに愛されていたかを身をもって感じることができます。
さすが8月の山で、森の中なかので、風も感じることができず、汗が吹き出してきました。
普段は綿素材の帽子をかぶっていて、汗をかくとぐしょぐしょになって、重たくなるんですが、今回はPACKABLE CAPで、透湿素材ということで、そういった杞憂もまったくなかったです。
いまはどの建物も廃墟となっておりますが、過去はこの道をたくさんの人が
賑わいながら通ったと思うと、足元の石畳にも歴史を感じ、ジーンとなりました。
5合目からは一気に登山者が増えます。
今年は2年ぶりの山開きということで、我慢していた方も多そうでした。森林限界も突破し、イメージに近い富士山の世界になってきます。草木はほとんどなく、砂と岩の世界です。
何万年もかけて作られた景観は、凄まじい力を感じさせます。宇宙のようで、ここに立ってることに違和感を覚えます。日常では感じることができない、自然の圧倒的な力に打ちのめさせれました。
急激に高度をあげて、激しい運動で酸素を消耗すると、高山病になる可能性があるとのことで、飛ばさずに一定のスピードと深呼吸を意識しつつ、登っていきます。
太陽を遮るものが全くなくなり、直射日光を受けながら進んでいくことになり、また汗が吹き出すことに。
その時に気付いたのですが、PACKABLE CAPは裏地は速乾性が高いようで、蒸れをほぼ感じませんでした。また、普段であれば、たれてくるような汗も吸水速乾素材が吸い取ってくれてました。
帽子をかぶることで、暑い日に汗をかいて感じる不快感がほとんどなかったです。
御来光を見るための起床時間
夕方前には、本日の宿泊地の山小屋に到着しました。さっと、晩御飯をたべて就寝です。山小屋の管理人の人に、御来光を見るためには何時ごろ出発すればいいか聞いたところ、その回答は。
まさかの22時半!!
え?22時半?明日ではなく、今日に寝て、今日に起きる!もはや、これは就寝なのか昼寝なのか!?
そんな言葉が、心の中を渦巻きました。
山頂までは4〜5時間、つまり23時ぐらいに出発しなければ、御来光を拝む事はできないようで。心を鬼にして起きなければならず、そのためには17時でもなんと眠らなければいけないんです。
じゃぁ頑張って寝るかと思いながら、寝袋に入ったのですが、まったく寝れないというトラブルに。
そりゃ、時刻はまだ17時です。目がぱっちりするのもおかしくない。なので、もってきた小説を読みながら布団の中で寝返りを打つこと、2時間。やっとうつら、うつらしました。
ただ、あまり熟睡はできずに、21時半過ぎにはまた目が覚めてしまうという、大失態。そこからは、目を閉じてじっとしてましたが、眠れず。明らかな睡眠不足で登山を開始することに。
山小屋で静かに用意して、管理人さんと少しだけ挨拶と会話をして、いざ出発です。外に出ると、当たり前なんですが真っ暗でした。そりゃ、また23時で日付は今日やもん。ヘッドライトをスイッチをオンにして、ゆっくりと登っていきます。
吉田ルートからは、山梨を街の奥に東京の街も見えます。さすが、大都会東京。煌々と輝くネオンは凄まじかったです。奥さんは目がいいので、さっそく東京タワーを見つけてました。富士山からも見える東京タワーのシンボルとしての素晴らしさに感動を覚えました。
基本的に6合目から上は、小屋が多く点在しており、夜中にみんなが山頂を目指すため、ほとんどの小屋が営業してます。物価は山の値段で、500mlの水が300円とかです。しかも、少しずつ高度も増すと金額も上がっていきます。
30分から60分ほど歩いては小屋の前で数分休憩。そして、また歩き出すというようなリズムで進んでいきます。自分はこの旅で登山を始めた山登りビギナーですが、他の山に比べると道も整備されていて歩きやすいと思いました。
富士山の怖さ
楽しくなりながら、のびのびと登っていると、倒れている外国人の女性と、その女性と同じグループの男性、またその女性を介抱する一般登山者の日本人の方がいました。
倒れている女性は顔が真っ青で、低体温症が出ているように見受けられました。たくさんの人が横目で見て、去っていってましたが、それは忍びないと思い、「救護所(富士山は24時間お医者さんが在中してる場所がある)に走って人を呼びましょうか」と提案したところ、すでにその日本人の男性のグループの方が、救護所に走ってたようでした。
やはり、睡眠不足だったり、軽装で登ってしまったりして、高山病や低体温症になってしまう人は少なくないようです。どれだけ整備されていて、たくさん小屋があって、人がいても、やはり日本一高い富士山。自分も気を抜かず、丁寧に登ろうと再び決心しました。
そのあとは8、9合目と高度あげていき、山頂に近づけば近づくほどに、他の登山口からの登山者と合流し、長蛇の列へなっていきます。
最終的には、山というよりはコンサートの入場口のように、2列に整列をさせられて、前が進んだら自分も進むといった塩梅です。山っぽさは一気に薄れて、まるで街中にいるような気分になりました。
人生で1番綺麗な日の出
そして、いよいよ山頂に到着です。
日の出の10分ぐらい前に到着して、程良い場所を見つけて、御来光を見るためのスタンバイをしました。山頂は日の出を待つ人たちでごった返していました。
4時50分あたりから空の色が大きく表情を変え出しました。
雲海の群青色の大海原のキャンパスに、オレンジと紫と青と赤が激しく混ざり合いだしました。目に映る色は、1つとして同じものはなく、それでいてどの色も大変美しい、それはまるで偉大な画家のパレットのようでした。
そこからは交響楽団のように色彩のオーケストラが始まり、息を呑む暇がないほど。変化していく空を見てると、自然に涙がこぼれてきました。
どれだけ辛くしんどい道のりも、この瞬間の空を見れば全てが報われました。
下山後に感じた、PACKABLE CAPが山でよかったところ
山小屋には当然、シャワーはなく、それでも身体は汗拭きシートなどでどうにかなる。
ただ、汗かいた頭には悩まされていた。今回PACKABLE CAPを装着して、蒸れなどの汗に対するネガティヴな要素が軽減されて、嬉しかったです。
PACKABLE CAPは登山だけではなく、タウンユース(ジョギングとか)にも使えそうで、幅広く活躍してくれると確信しました。
自分もこの先の旅でも、また旅が終わって日常に戻っても、愛用します。
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▼TO&FRO https://toandfro.jp/
▼今回ご紹介した商品の詳細は下記からご覧ください。
PACKABLE CAP
▼株式会社SAGOJO https://www.sagojo.link/
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Writer : 大阪、梅田サイファーが出自のラッパーKZ。
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