オールマイティークロスを持って、目的のない旅へ

2021.07.16

2年半の世界旅を経て、徳島の小さな港町に移住したライターのかいりかこです。

何にもしない時間を求めて、TO & FROの万能クロス「オールマイティークロス」を持って海辺へピクニックに行ってきました。

スマホを置いて、ただ海を眺めることは、世界を面白がるための「余白」の大切さを改めて教えてくれました。

世界との一体感を求めて

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小さい頃、私たちにとって世界はもっと驚きに溢れる場所だった気がします。

玄関を一歩出ると、そこには全然知らない世界があって、私をドキドキさせてくれるものとの出会いがたくさんあった。

それは、お向かいの生垣にからまった蝉の抜け殻だったり、空き地にたむろするネコの集会だったり、公園の木のそよそよとしたおしゃべりだったり。私は何かを「発見」しては、その度にいちいちはしゃぐことができました。

風の匂いで雨が降る気配を感じたし、時計がなくても夕食の匂いや空の色で帰る時間をなんとなく計ったりすることができました。

私たちは隙間なく世界を感じていて、それはしごく当たり前のことだったように思います。

それがだんだんと変わっていったのは、私が大人になったからだろうし、時代が変わったからだとも言えるでしょう。「感じる」代わりに「調べる」ようになり、「見つける」代わりにやっぱり「調べる」ようになりました。

スマホ一つあれば大抵の「面白いもの」は手に入るし、電車に乗り遅れることも、急な雨に濡れることも、道に迷うこともなくなりました。つまり、滅多なことでは失敗しなくなりました。

ありがたいことです。本当に。

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しかし一方で、子供の頃に感じた純粋な驚きや世界との一体感を手放すことになりました。そのことが、たまらなくさみしくなってしまう時があります。

「目的地」を検索したり、「口コミ」を漁っていたりするときは特に、あの、驚きに満ちた小さな「発見」たちが恋しくなるのです。

だから先日、ある梅雨の晴れ間に、小さな探検に出てみることにしました。

なんてことない近くの浜辺へのピクニックですが、スマホは家に置いたまま、目的もなくただフラフラする、そんな「目的のない旅」をしてみたくなったのです。

くたびれたリュックに、文庫本と財布、いつも使っているノートとペン、そしてTO & FROの万能クロス「オールマイティークロス」を入れて、夏の日差しの中を出発しました。

小さな冒険にちょっとしたアクセントを

私が住む徳島県美波町は海と山に囲まれた静かな港町です。

家から歩いて5分の場所には、太平洋が一望できる大浜海岸があり、自然が身近にある田舎町の特権を存分に味わえる場所です。

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外に出ると、細い通りの先で、山の緑と空の青が眩しいほどに輝いていました。美波町には「あわえ」と呼ばれるこのような細い道がたくさんあり、古い家々と相まって独特の景観を作り出しています。

港町なので猫が多いのも特徴的。通せんぼするかのように昼寝をする猫たちの姿もちらほら見受けられます。

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そんなあわえを通って、まずは顔なじみが営むカフェ「初花(はつはな)」に向かい、サンドイッチを買いました。

野菜ソムリエの資格を持つオーナーさんが、こだわり抜いて手作りした無農薬野菜のサンドイッチを、オールマイティークロスに包んでもらってお持ち帰り。

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TO & FROのオールマイティークロスは一般的な風呂敷サイズ(約68cm四方)の大きさがあり、大体のものは包めちゃう優れもの。包み方の指南書もついてくるので、届いてからすぐに使えて、とっても便利です。

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今日みたいなお出かけや、ちょっとしたお持たせなど、日常のさまざまなシーンに寄り添ってくれます。私の気まぐれなピクニックにも素敵なアクセントになってくれました。

ビニール袋に入れるよりもずっと特別な感じがして気分も上がります。シワ加工がしてある点も気に入っています。

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(↑ちなみにこんな使い方もできるんですよ!)

色鮮やかな散歩道

さて、海への散歩道。

漁協の前を通り、年季の入った漁具倉庫を横目に歩いていきます。空のてっぺん近くで輝く太陽がジリジリとアスファルトを焼く音が聞こえてきそうな陽気でした。

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道端には釣りエサを売る手書き看板がちらほら。

大浜海岸近くは人気の釣りスポットで、曜日を問わず毎日釣りをしている人を見ます。私も友人に誘われて何度が挑戦したこともありますが、もっぱら食べる方が専門な今日この頃。

最後にゆるい坂道を登り切ると、海に到着。沖の方で空と混ざり合う水面は、もうすでに真夏かのように青々としていました。

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ウミガメの浜で時間を忘れてピクニック

三日月型に波が打ち寄せる大浜海岸は、日本の渚百選にも選ばれた景勝地。夏にはウミガメが産卵に訪れることでも有名です。

ウミガメ保護の理由から遊泳は禁止。波打ち際で遊んでいるのはだいたいが地元の子どもたち(ウミガメが浜に上がって散乱した場所には、小さなピンクの旗が立つので、そこを踏まないのがルールです)。

たまに釣り人が静かに竿を振っているのを見かけるくらいで、あとは波の音しか聞こえない、静かで穏やかな浜です。

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私は大浜海岸の隅にある防波堤に腰掛けて、ふうと一息、オールマイティークロスを広げてピクニック開始。

生活防水機能つきだから、ちょっと下が濡れていても大丈夫なのが嬉しい。自然な色味で違和感なく景色に馴染むのも使っていて心地よいですね。

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5m先には波がザザーっと打ち寄せています。梅雨の合間、太陽もここぞとばかりに張り切っていて、全てが白飛びしたような世界では、波の動きも、トンビの飛翔も、なんだか全てがスローモーションのよう。

私は、ポテトとレンコンのサンドイッチを頬張りながら(これがまた美味しいんです!)、波音を聞くともなしに聞きながら、しばしぼーっとしていました。

サンドイッチを食べる以外に特に何もしていないけれど、驚くほどに感じることはたくさんで、自分の中の「余白」に世界がどんどん入ってくる、そんな感覚を楽しんでいました。

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足の裏に当たる砂の温かさが想像以上に心地よいこと。
繰り返す波の音に一つとして同じものがないこと。
7月初旬の雲が意外と優しい表情をしていること。

普段なら気にも留めない些細なことが、その日、その浜の時間の中で、とても大切なことのように感じられたのです。

小さな鳥が誰かに挨拶するように一言鳴いて、目の前を通り過ぎて行きました。ふっと視界に動くものを見つけて目をやると、見たことない鮮やかな蝶々が、何かを探すようにふわふわと飛んでいました。

手を伸ばすと、途端にどこかへ飛んで行ってしまったその羽の黒さや、黒い羽根に浮き上がるエメラルドグリーンの模様は、いつまでも私の眼の裡に残ったのでした。

見落としていた世界の面白さが、今日は触れられるぐらい近くにあるのが嬉しくて、私はより一層、ゆっくり味わいながらサンドイッチをいただきました。

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スマホを置いて、外に出よう。

スマホの画面から目を離し、ちょっとあたりを見渡すだけで、世界はとても賑やかで色鮮やかで味わい深い。そんな感覚が久しぶりで、だからこそとても嬉しく感じた、梅雨の合間のピクニックでした。

調べれば簡単に「目的」を見つけることができる現代。失敗せずに「正解」にたどり着けることはとても便利で、素晴らしいことです。

でも、たまにはスマホの画面を閉じて、目の前にある世界に目や耳や五感の全てを傾けてみるのも大切なのではないでしょうか。

ただそこにいるだけの時間を、だだそこにあるものと過ごすだけでも、面白さや感動はいくらでも見つけられる。そのための「余白」を常に持っていたいと思います。

全てのものに感謝して、全てのことを面白がって、世界を隙間なく感じていけたらいいですね。

これからも時間を作って、お気に入りのものをオールマイティークロスに包んで、ちょっとそこまでの冒険に出かけたいと思います。

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▼今回ご紹介した商品の詳細は下記からご覧ください。
ALMIGHTY CLOTH
▼株式会社SAGOJO https://www.sagojo.link/
▼TO&FROの認定トラベラーに関しては、こちらをご覧ください。

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Writer:かいりかこ 

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