日本一、雨が降る屋久島に、似合うレインパンツ

2021.05.14

日本一周をするラッパーのKZです。少しだけ自己紹介を。

20歳ぐらいから音楽にはまり、今、現在34歳です。
14年間、サラリーマンをするかたわら、音楽をしてきました。
今まで、10枚以上のアルバム、年間50本以上のライブ活動、ちょっとした役でゴールデンのドラマ出演とかもしたり、オールナイトニッポンに呼ばれたりと、最近は特に忙しくさせてもらっていました。

過去形なのは、じつは今年の3月からソロの音楽活動をおやすみし、さらには、サラリーマンは退職しました。新婚にもかかわらず、はれて無職になり、今、奥さんと新婚旅行がてら日本一周をしてます。

そして、ひょんな縁から今回、TO&FROの認定トラベラーとして、レインパンツのレビューを書かせてもらいます。

屋久島と俺

みなさん、屋久島ってご存知ですか?
たぶん、沖縄の次に有名な離島な気がします。

縄文杉?世界遺産?もののけ姫の舞台?あの苔だらけの森?
1ヶ月に35日も雨が降る場所?
そうそう、その島です。

でも、意外と多くの人が訪れたことがない。そんな島だと思います。

ここだけの話、アクセスが良いとは、決して言い難い島なんですよ。
東京からの直通飛行機はなく、さらに鹿児島からフェリーで4時間。これは行きにくい。

だからその分、どうしても憧れが強くなっていく。

俺もそうでした。正直言うと、10代からずーーーーっと憧れてました。あの、バカでかい杉に、写真からでも湿度が伝わってくる、あの苔の森に。雑誌で、テレビで、どこかで目にする度に、行きたい……。そう思ってました。

昔、九州を旅したことはあって、あと少しで、もう少しでいけたのに。なぜか効率を優先して、見逃してしまった、あの屋久島。

そんな俺が、今回、日本一周をすると決めた日に、まず頭に浮かんだのは、あの苔むす森に立つ、自分でした。

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いざ、屋久島へ

3月1日に大阪を出発をして、中国地方を一巡りし、4月1日から九州地方に上陸をしました。ルートは、大分県から時計回りで進みました。

進めば進むほど、たくさんの自然と出会いました。

どこも素晴らしく、胸うつ景観ばかりでした。高千穂峰の峻厳さ、雄川の滝のコバルトブルー、開門岳の包容力、都井岬の牧歌的なお馬さんたち……。よかった場所の話をすると、枚挙に暇がないです。でも、何を見ても、いつも頭の中には屋久島の文字が点滅し続けてました。

出発は4月11日の朝でした。それにしても、船旅とは、なぜあんなにも旅情をかりたてるのでしょうか。決して効率的ではなく、時間はかかるくせに。フェリー、お前は憎いやつだ。

甲板に出て遠方に霞む陸地を見たり、そんなに美味しくない船内食堂のうどんを食べたり、あの二等室の硬い床で雑魚寝しながら本を読んだり。なんというか、旅の全てが船旅には存在すると思うんですよね。

今回も例に漏れず、ゆったり流れる時間の中で、会話はしないけど、同じ土地を目指す同志を目の端に置きつつ、屋久島の地図を眺めながら、今から行く場所に思いを馳せてました。

と、かっこよく書いたのですが、うどんのタダ券をもらって、うどんを食べて、もののけ姫を見てたら、気づいたら寝てました。

起きたら、もう屋久島でした。ワープしてました。さすが2021年。

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準備の大変さ

屋久島は、1ヶ月に35日も雨が降ります。これは、決して屋久島の時間軸が特殊で、「1ヶ月が40日もあるんです!」とか言うSF的な話でなく、1日に3~4度も天気が入れ替わり、結果、雨が1日に何度も降り、それが35日の雨になります。

東京の降水量の3倍くらいらしいです。

なぜ、こんなに雨量が多いかというと、黒潮という、世界の海洋からみても、稀有な海流が暖かい空気を運びます。その空気が、島の山々にぶつかり、雨雲がどんどん生まれていきます。島にたどり着くと分かるのですが、山が近いんです。急勾配でがーっと駆け上がってるんです。屋久島は海底火山が、ぐぐっと隆起した島なので、海抜0メートルから山がいきなり現れるんです。

一言で言うと、そう、不思議島です。地球はミラクル。

それが故に、準備が大変なんです。折り畳み傘、レインウェア上下、カバンのカバー。しかも、長距離のトレッキングで、トイレが少ない。つまり、朝食、昼食、携行食、飲料、携帯トイレ。それを背負って、進む必要があります。なので、少しでも荷物を減らしたいというのが本音です。

今回、TO&FROのレインパンツを見た時に、最初に思ったのは、「ちっさぁ!」ということでした。アウトドア用品は軽量化が当たり前の中で、だいたい考えられて軽く小さくなっていると思うんですが、他社と比較して約半分のサイズ感。そのコンパクトさは感動でした。

だいたいのレインウェアは畳んでも、まだ小さい水筒ぐらいの大きさがあります。結構な容量を埋めてしまうので、カバンに入れっぱなしにするのが難しいしパッキングをするのも面倒。

結果、多くの場合はレインウェアを持たずに旅立ち、トレッキング中に雨が降り出して「あぁ入れておけばよかった、出発前の俺のバカやろう」って、後悔するんです。

だけど、TO&FROさんのレインパンツは、幅14センチ、高さ18センチの収納ポーチにすっぽり入るサイズ感なので、カバンに入れっぱなしにできるなと思いました。

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いざ、白谷雲水峡へ

出発は朝5時半です。本当はもう少し遅くてもよかったのですが、朝から昼にかけて、森に差し込む光の変化を見てみたくて、早起きしました。淹れたてのコーヒーを身体に流し込んで、いざ森へ。

空は、多少の晴れ間はありましたが、前日、強い雨が降ったので、水かさが増していたり、道がぬかるんでたりしていると予想。今回は、最初からレインパンツを着用して、出発しました。

その時に、1つ、TO&FROのレインパンツの難点を感じました。トレッキングシューズを履いたまま、パンツを履くことが出来なかったんです。だいたいのパンツは、裾口が大変ひろくとられております。それは、急な雨の時に、靴を脱がずに着用するためです。少し不便だなと思いました。

ただ、これはトレッキングが終わってから、理解したのですが、このパンツは脱いで履いてを繰り返す設計にはなってないんです、おそらく。

そう思った理由はこうです。まず、履いててもゴワゴワしません。そして、思ったより生地が薄手なんです。水蒸気を外に出す透湿性を兼ね備えた生地ということで、今回のトレッキング中に、下半身の蒸し暑さを感じた瞬間はほとんどなかったです。

また見栄えのサイズ感が、ちょうどいい。あのレインウェア特有の野暮ったさやゴワつきがなく、ファッション性も担保できるんですよ。いやぁ、「鳥のように旅をする」というブランドコンセプトの通り、鳥の身軽さを感じました。鳥は飛んでる間に、着たり脱いだりしないですもんね。

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ウエストと裾にはドローコードが内蔵されており、ウエスト幅や丈の調整も簡単。

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さぁ、話を戻して、白谷雲水峡を進んでいきます。

期待以上に期待を超えた苔たち

森は、圧巻の一言でした。いけどもいけども、見渡せども見渡せども、それを現実と疑うほどの苔の森でした。前日の雨もあり、苔たちは生き生きしていました。

途中、レインパンツの撥水(はっすい)力が気になり、沢の水を垂らして、撥水を試しました。かなり、素晴らしい撥水力でした。生地が薄かったので、少しは滲みてしまうのではと不安だったのですが、垂らした水を全て撥水しました。

これも、表面の水を弾く撥水性と、水を裏面に浸透させない防水性の機能も兼ね備えている生地だからこそです。

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これで、安心したので、ぬかるみや、また木々が歩道まで出てて葉先が触れてしまう道や、水飛沫がかかってしまう沢渡りなどでも、すいすい進むことができました。

着用物のストレスは、トレッキングの行動範囲を狭めてしまったり、それが頭によぎって、トレッキングへの集中が出来なかったりします。ひどい時は、体温の低下や、濡れた部分が擦れてしまって怪我につながることもあります。

特に、前日に強い雨が降った白谷雲水峡は、ぬかるみが多く、どの葉も水をまとっていましたし、沢の水の量も大変多かったです。それでも、TO&FROのレインパンツなら、一切のストレスもなく、森の景観を味わい尽くしながら、進むことができました。

ずっと憧れてた森は、熟成された想像の上をゆうに超えてくる森でした。幾重にも折り重なった、長い時の中で横たわり続ける巨大な倒木と、火山の力強さを感じさせる大きな花崗岩たち。

それを、きれいに寸分の伱間なく、包み込む苔。自然は、偉大な建築家であることを、強く意識させられました。

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10年以上も憧れていた屋久島は、余裕でその憧れを超えてきました。

たぶん、また俺は人生にその季節が巡ってきたら、渡鳥のように、この島に戻ってくると思いました。それぐらい引力が強い森でした。

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そして、その時はまた「鳥のように旅をする」ためにTO&FROのレインパンツを履こうと思いました。でも、まだ日本一周の旅の途中なので、ずっとお世話になると思います。

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▼今回ご紹介した商品の詳細は下記からご覧ください。
RAIN PANTS
▼株式会社SAGOJO https://www.sagojo.link/
▼TO&FROの認定トラベラーに関しては、こちらをご覧ください。

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Writer : 大阪、梅田サイファーが出自のラッパーKZ。

TO&FRO 認定トラベラー

TO&FRO 認定トラベラー

旅人によるTO&FROファンの集い「TO&FRO認定トラベラー」
旅人プラットフォームsagojoとの共同発足。旅をしながらTO&FRO商品をありのままにご紹介します。

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